JAM甲信 杉原孝一執行委員長・新年のご挨拶 |
新年明けましておめでとうございます。
2023年の新春を、健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は、JAM甲信の諸活動に対して、ひとかたならぬ御支援、御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も引き続き宜しくお願い申し上げます。
本年は『卯(うさぎ)年』です。卯は穏やかで温厚な性質であることから、「家内安全」また、その跳躍する姿から「飛躍」、「向上」を象徴するものとして親しまれています。株式市場においては、【辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑つまずき、寅千里を走る、卯跳ねる。】という格言があります。卯には跳ねる特徴があるため、景気が上向きに跳ねる、回復すると言われており、株式市場にとっては縁起の良い年として言われているようです。今年は縁起の良い干支で有ることから、景気回復を願い、本年がこの格言にあるような素晴らしい一年になることを願うばかりです。
昨年を振り返ってみますと、新型コロナウイルス感染症は、感染拡大から約3年が経過し、感染対策と経済活動の両立を目指した取り組みが各所で進められていますが、いまだ感染の終息には至っていません。また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が今もって終結せず、民間人への被害等が続き、経済活動にも大きな影響をもたらしています。為替については大幅に円安方向に振れ、昨年10月には一時150円台まで達しました。その結果、原材料や食料品を輸入に頼っている日本においては多くの物が値上がりし、近年にない物価上昇となりました。また、企業業績においても円安の影響は顕著であり、輸出関連企業では利益が出ているものの、多くの中小企業では厳しい環境となっているのが実情です。
そのような中、昨年の2022年春季生活闘争は、交渉にあたられた皆さんが頑張って働いている組合員の事を思い「人への投資」と月例賃金にこだわり粘り強い交渉をされた結果、多くの単組において2015年闘争以来、高い賃上げを実現することが出来ました。2023年春季生活闘争は厳しい環境になると思われますが、共に働く仲間の為にも、ゆとり・豊かさのある生活ができる賃金水準にこだわると共に、実質生活の維持も加味した要求に皆さんで取り組んで参りましょう。
政治に目を向けますと、本年は統一地方選挙が行われます。共に働く仲間、労働者が安心して働くことができる環境を構築していくためにも、村田享子参議院議員や連合とも連携しながら、政策制度課題の実現に向け、運動を進めていきたいと思っておりますので、皆様のご理解とご協力を頂きますようお願い致します。
組合員の思いが集まればそれだけ大きな力となり、職場課題の解決に向けた大きな一歩となります。私たち執行委員、各地区協議会幹事、書記局が「ONEチーム」として、職場の皆さんとのコミュニケーションを大切に、日常の世話役活動を通じて、安心・安全で働き甲斐・やり甲斐のある環境を皆様と共に築いていきたいと思います。
結びに、2023年においても皆様からのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、今年一年が、皆様にとって、明るく希望に満ちた年になりますよう、共に頑張ることを誓いまして、年頭のご挨拶とさせて頂きます。
執行委員長 杉原孝一